目次

  1. 今回の症例「手首の痛み」
  2. 熊谷剛の施術プランニング:2つの問題を紐解く
  3. 疲労回復整体「筋ポンプ法」での施術実践
  4. 熊谷剛の施術ポイントを簡単に見つけ出す「TL検査法」
  5. 手首の痛みの原因はなんだったのか?

こんにちはプロジェクトABC
「凄腕テクニックTV」ナビゲータの小川です。

さてさて注目、今回の凄腕動画のご紹介は1回10分3万円の整体師、
以前、ブログで紹介した時もかなり反響があった熊谷剛の施術動画の紹介です。

いやー、今回の紹介のために改めて見てみたのですが、か~な~りヤバいですねぇ~!

「なんでそれで治るの!?」「今どんな治療したの!?」と驚く事はもちろん、

・施術のプランニング
・チェックのポイント
・観察能力

には「なるほど!!」と気づきが多くあります。



熊谷剛といえば、疲労回復協会の会長であり、
疲労回復整体を始め様々な技術を開発し、
多数のDVDを出している、日本を代表するカリスマ整体師。

以外と知られていないのですが、熊谷剛は興味深い様々な伝説を持っていたりします。
例えば、その一部を紹介すると、

  • 業界のタブー!?開業時、前職のファン患者さん◯◯名がゴッソリ来院
  • 技術0、リピート0の整体師を月間174万円の売上るカリスマに育成
  • 新規『断り数』月間100名
  • 「1秒で治療」を公言したセミナーを開催、公約を証明。
  • 熊谷単独開催の技術セミナーに整体師200名が参加(当時業界新記録)
  • その2年後に今度は400名参加の技術セミナー開催(もちろん記録更新)
  • まくら型治療器具開発、治療家46名の治療と比較し46連勝
  • 2016年「The Japan Times」紙『次世代を代表するCEO100名_』に整体師として唯一選出

一つ一つ詳しく説明したいぐらいの内容ですが、これでもほんの一部なんですね。



今では誰もがカリスマ整体師と認める熊谷剛ですが、もちろん最初からものすごい技術を持っていたわけではありません。むしろ本人曰く「治療技術は劣等生だったから、かなり勉強して技術を身につけた」とのことです。
つまり悩んで悩んで、研究した結果身につけたスキルなんですね。
だから、熊谷剛の技術は「超理論的」でわかりやすいのが特徴です。




今回ご紹介するのは、「手首が痛い」という同業の整体師の先生への治療。
そのなかでも、治療を行う上でのプランニングは必見です。


1.今回の症例「手首の痛み」

今回の症例は手首の痛みです。

熊谷剛:手首が良くない、どんな感じで良くないですか?
「ちょっと、こう、反ったりすると痛みが」

動画の後半に出てきますが、この先生は、手をベッドに突いて手根部に力を加えると痛みがさらに強くでます。

治療家の職業病ともいいますか、こういった手の痛みを抱える先生も多いのではないでしょうか?
僕自身も、以前はかなり強もみの指圧をやっていたこともあり、手首、指、肩、肘、あらゆるところに痛みを抱えつつも、なんとかごまかしながら施術をしてました。

この先生もただ痛いと我慢していたのではなく、自ら治療やケアをしていたのだと思います。
しかし良くならなかった…では、この手首の痛さを改善させるにはどうしたらよいか?

2.熊谷剛の施術プランニング:2つの問題を紐解く

熊谷剛:なんで手首がおかしくなったと思います?
先生:施術でこういう風に(手のひらで)押すので…
熊谷剛:押しますよね。なんででしょう、

熊谷剛:(ホワイトボードに書き出し)どの段階にあるかということです
人間の症状って、至る所の段階で起こるんですね。生理学的な問題なのか、解剖的な問題なのか、で、ほとんど線引きするとこういう風に線引きできるワケですね。できるんですけどグレー掛かっている(境目があいまい)んですよ、全部に関連している。

熊谷剛:よくね、(痛みがあると)傷ついているとか繊維が傷付いているかって簡単に言いますけど、本当かって思うんですよ。実は、そうじゃなくて生理学的な反射で起こっているケースと言うのが非常に多いわけですね。

ここで簡単に熊谷のベースにしている2つの問題について解説すると、

生理学的=体の機能の問題=反射による症状発生
解剖学的=体の構造の問題=筋や腱自体が傷ついて症状発生

となります。

そして、熊谷は動画の中で、手首が痛い状態などはいわゆる手首の筋肉や組織が傷ついている状態という人が多いけど、本当にそうなのか?
実は、反射の問題で症状が起こっているケースが多いのだ、と言っているんですね。

そこで、反射の問題を解消するため「筋ポンプ法」を使って施術を行っていきます。

3.疲労回復整体「筋ポンプ法」での施術実践

(施術:全身の筋ポンプを20秒ほど行う)

熊谷剛:では起き上がってください。(遠位橈尺関節の検査)で、動いていますね、とりあえずは。

「あー、痛くない…」

なんだ、なんだ?何が起きたんだ?
そう言いたくなるほどあっさりと手首の痛みが取れました!

手首の痛い患者さんがいらして、手首以外の施術を行って、手首の痛みが改善する。
普通は、そんな施術を行おうとは思わないかもしれません。

でも、熊谷はプランニング通り施術を行っただけ、しかも、20秒程度体を軽く触るように筋肉をポンプしただけです。
ちょっと、いや、かなり驚きますよね。

痛みが取れて、患者さんはこれでまずは満足かもしれません。
ですが、さらに痛みが改善できればなお良いですよね。
治療をする側からしても、より良い状態で帰っていただきたいと思うのが心情です。

熊谷はここから、さらに深い問題点を追っていきます。

4.熊谷剛の施術ポイントを簡単に見つけ出す「TL検査法」

・関節の「ロック」と「渋い」という2つの状態の違いがある
・「渋い」状態をモニターとして
・関節可動域の悪いポイントを追っていく

まだ痛い、まだ完璧に硬さが取れない。
ということで、今度こそ手首そのものに施術を行うか?と思いきや、今度はいきなり足に原因があると言います。

この時熊谷が行っているのが「TL検査法」。
動画では、右の手首の『渋さ』が右の肩が原因であることを発見し、さらに右の肩の問題が右の足首にあるということを発見していきました。

これは、手首に問題がなくなった、しかし痛みや渋さはまだ残るということで、さらにその状態を起こしている原因を探っていき、最終的に行き着いたポイントが足首だったということです。

そして、その足首に施術を行ったあと、最後に今回の施術のまとめを解説していきます。

5.手首の痛みの原因はなんだったのか?

【ポイントは足だった】
①足に解剖学的問題→体壁反射が起こっている状態
②そこに生理学的な反射が加わる
③遠位頭尺関節に負担がかかる(可動域制限)
④傷付きはじめて痛みが出る

手首の痛みが完全に消えて興奮状態で喜ぶ先生、喜びというより驚きといったほうがいいかもしれません。こんな表情で患者さんが喜んでくれたら…… 治療家冥利に尽きますね。

そして、3万円ですと言われても文句なく支払っていくのだと思います。
動画の中では熊谷は笑って言っていましたが、実際に1回3万円の治療はこのように行っているそうです。

しっかりと、熊谷のように、施術のプランニングを行い、患者さんとしっかり問題点を共有しながら、的確な施術で改善に導いていく。
熊谷のように即座にできなくても、一つ一つの施術のポイントを意識していけば、どんな患者さんが来てもスマートに症状を改善させることができますし、治せなくて悩むことも無くなります。

これだけバシッと言い当てて、理論立てて、その通り実行していく姿はやっぱりかっこいいですね。




原因に行き着くまでの過程や、施術の時の力の加え方、どこに注目しているのか?など動画を見ないとわからないところまでは文章で伝えきれませんので是非確認してみてください