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こんにちはプロジェクトABC
「凄腕テクニックTV」ナビゲータの小川です。
さてさて、今回の凄腕動画のご紹介は、、、
熊谷剛のちょっと不思議な施術の動画
タイトルは「患部に手を触れずに治療」
について紹介していきましょう。
この動画では、
熊谷剛の技術力の高さがどれほどか、
ということはもちろんですが。
「施術でここまでできるようになる」という、
治療技術の可能性を垣間見ることができます。
ただ、個人的にはこの動画を紹介するかどうか迷いました。
なぜかというと、この動画では、
魅せ技的に技術紹介をしていますので、
実践的ではないんですね。
この「凄テクTV」では
なるべく実践に即したものを、
紹介していきたいと思っているのですが、、、
今回は特別編ということでチョイスしてみました。
とは言っても、凄腕治療家になるための
技術クオリティ向上のヒントはありますよー♪
そんな、今回の注目ポイント
動画タイトルの「患部に手を触れない」
ということもそうですが
- 自分で施術する場所を指定せず
- 1ヶ所のみの施術で
- 指一本で
施術を行っている、
ということも衝撃的な所なんです。
では、映像はこちらからどうぞ
1.まずは全身のチェック、目標は全身の歪みが改善すること
熊谷剛: (骨盤は)左はちょっとだけ動くと、右は全く動かない。
脊柱は動かないですね、上の方は動きますけど、骨盤周りは動かない…
とあるセミナーのワンシーン。
熊谷は患部に触れないで、
治療をすると宣言します。
そして、その場にいた治療家の先生に対して、
デモンストレーションを行っていきます。
まずは、検査で身体の状態をチェックしていくと、
問題点がいくつか出てきますね。
この、身体のゆがみがある状態を、
どのように施術していくのか?
次のシーンで行っていくのですが、
その施術ポイントは?
2.触る場所はふくらはぎ、しかも指一本の施術です
熊谷剛: ただやると面白くないですよね、リクエストありますか?どこを押してこれを変化させるのか?
先生:足…ふくらはぎを
熊谷剛: ふくらはぎ、はいじゃぁうつ伏せになってもらっていいですか?
施術ポイントはどこでもいい、
そんな雰囲気で、施術場所を受け手の先生に指定してもらいました。
そして、指定されたふくらはぎを施術していきますが、、、
ほんの数秒で終了…
「はい、じゃあ座ってください」
あまりの早さに、会場の先生たちは笑うしかありません。
そして、再検査をすると先ほどのゆがみが…改善しています。
ざわつく会場、何が起こったのかさっぱりわかりません。
この時、撮影をプロのカメラマンにお願いしていたのですが、この非常識な施術がまさか数秒で終わると思っていなかったので、施術ポイントにカメラを向けない状態で終了してしまいました
おいおい、手元が見れないじゃないか!!
と思いきや、、、
ご安心ください!
3.何が起きたの!?もう一度施術している様子がわかるアングルでチェック!
熊谷剛: 完璧じゃないですね、もう一回うつ伏せになってください
熊谷剛:別にエネルギーじゃないですよ、物理的に治しているんです。ここで引っかかりますよね、で、そこで待っている状態です、そうすると身体が勝手に治していくんです
熊谷剛: 反応点じゃないです、別にどこでもいいです。反応点だったら僕が指定しますよね(笑)
もういちど、今度はじっくりと施術の様子を見ていきましょう。
この時に熊谷は、治療の様子を解説しています、
その中で注目なのが
「物理的に治しているんですよ、ここで引っかかりますよね、で、そこで待っている状態です、そうすると身体が勝手に治していくんです」
というところです。
この施術は、強くポイントを押しているわけでもなければ、
気などのエネルギーを使っているわけではありません。
物理的に直接刺激を与えて施術するのではなく、
間接的な刺激で患者さん自身が治っていく環境を作っていくという施術になります。
そして施術終了後、
再検査をすると、先ほどよりも身体が柔らかくなっています。
本当に、わけがわかりません(笑)
4.ふくらはぎを指一本で施術しただけで全身の歪みがなくなるその訳とは?
熊谷剛:ちなみに今、治したのは膝ですね
熊谷が何をやっていたかを解説していきますと
まずは検査
これは体の機能の検査を行っていました。
そして行っていた施術は
ただ押すだけの施術です。
身も蓋もありませんが、本当にそれだけなんです!!
では、押すだけでなぜこのように、身体が改善するのか?
熊谷は、人間の身体の構造の一つである、筋膜へのアプローチを行っています。
筋膜は、腱膜や骨膜を介して、全身を網の目状のネットワークで繋いでいるといわれています。
つまり構造上、足の筋肉と肩や腰といった全身の筋肉はすべてつながっているんですね。
だから、熊谷は「何処で治して欲しいですか?」と尋ねました。
これは、この筋膜のつながりを使えば、理論上何処をアプローチしても、筋膜を介して施術を行うことができることを意味しています。
でも、理屈はわかるけど、どうやってやるの?
と思いますよね。
動画の中でも、反応点ですか?と聞く先生がいらっしゃいましたが、そうではありません。
筋膜を調整する時に、一番大切なことはなんでしょうか?
…
…
それは、筋膜に正しく触れることができるか?
ということです
正しく触れるというと語弊がありますので、(直接筋膜に手で触れられるわけではないので)筋膜に対してアプローチできるか?
がポイントになります。
そうすることによって、ふくらはぎを触っているのに膝を治すということができるようになります。
この筋膜へのアプローチが、
疲労回復協会の基本手技になります。
疲労回復整体では、何処を施術するかよりも、
どんな目的を持って、施術をしていくかを重視します。
今回の例で言うと、反応点への施術ではなく、筋膜へのアプローチを突き詰めていった結果実現できる方法ということになります。
これこそ、やり方ではなくあり方を重視していくという
一流施術者の考え方のポイントそのものではないでしょうか?
部位ではなく、もっと根本的な問題を見ていくと、
高い次元で症状を改善することができるようになっていく。
実践では使えないかもしれませんが、
こんな施術もできるんだ、ということのでのご紹介でした。
動画を見て、ヒントをつかんだ先生は、
ぜひ練習してみてください。