手足も重要です。

from:熊谷剛
一流治療家スキルプログラムvol.5
前回お伝えしたとおり、内蔵と筋骨格系の反射は人間の身体を治す上でまず始めに考えなければならない点だと思っています。
しかし、それだけでは治りが遅くなってしまうケースも有ります。
それが今日お伝えするケースです。
身体が悪くなっていくパターンは、
まず、疲労する。
そして内臓が老廃物を代謝するため内蔵疲労が起こる。
内蔵疲労が起こると筋骨格系への負担が増え重だるさやひきつり感を出したりします。
これで防御しているわけですね。
こういったベースがあって初めて日常の負荷が身体に影響をうけるわけです。
ほとんどの場合、こういった考え方が無いため日常生活の仕方が悪いという結論に至ってしまうわけですね。
ちょっと考えると、この矛盾に気づきます。
その矛盾とは、同じ生活をしているのにもかかわらず症状が出てしまう人と、全く平気な人がいるということ。
原因って、100%確定の場合を原因って言うと思うんです。
でも、平気な人がいる。
これは原因ではなく発生のキッカケにすぎないと僕は考えているんですね。
このため、僕は内臓の負荷を如何にとってあげるかでその後の予後が変わってくると思っています。
だから、前回お伝えしたように内蔵へのアプローチを重要視しています。
もちろん、前回お伝えした方法でなくても大丈夫です。
施術の手順的にも筋骨格系を施術してから内蔵へのアプローチではなく、内臓へのアプローチをした後に筋骨格系の施術をしたほうが効果的です。
なぜなら、血液は筋骨格系から内臓器へと送られるからです。
筋骨格系を一生懸命施術しても内蔵で詰まっていてはうまく流れません。
だから、さきに内臓系を施術し少しでも流れやすい状態を作ってあげることが大切なのですね。
さて、前置きが長くなってしまいましたが今日の本題は内臓器以外。
ということは、、、、
筋骨格系へのアプローチです。
このアプローチですが、なぜ必要になるかというと
もう一つの反射である
体性ー体性反射が影響するからです。
人間は地球上にいる限り必ず重力の影響を受けます。
この重力という外力はとてつもなく身体に負担をかけます。
僕たちは普段、意識せずに生活していると思いますが、普通、同じ姿勢を10分間保つだけでもかなり身体には負担がかかります。
試しに全く同じ状態を10分間キープしてみてくだだい。
きっと、寝ているだけでも10分間ってどこかがきつくなってくるはずです。
この重力に対して上手く付き合っていく方法が体性ー体性反射なんですね。
これは筋骨格系に負荷がかかった状態を筋骨格系が補正する反射です。
たとえば、右足を捻挫をしたとしましょう。
すると、身体はどのような姿勢になるでしょうか?
当然、右足に負担のかからないような姿勢になりますよね。
足に負担がかからないように立とうとすると上半身は反対側に傾きます。
こうしないと倒れてしまうからです。
この姿勢、自分で考えながら行いうことって殆ど無いのにお気づきになられましたか?
無意識でこういった姿勢を取るんです。
これが体性ー体性反射。
この例は反射が強く出るのでわかりやすいのですが、ちょっとした反射で多くの部分がおかしくなっていることってとても多いのです。
そして、治療家のもとにくる患者さんが抱えてくる商法の90%以上にこの体性ー体性反射が影響しています。
この反射の特徴として原因と結果の場所が離れているということがあります。
足が原因の場合、腰や首に症状が発生したりします。
でも、これ、患者さんは全く意識外の事なのでびっくりしますよね。
これを意図的に治せるようになると患者さんにとって「ゴッドハンド」という立ち位置を簡単に築けるわけなんです。
治療家向けDVDでもトリックのように治していく手技には必ずこの反射が影響しています。
そして、この反射のポイントが手と足にあります。
全てではないですが、ほぼ全員が手と足に何かしらの問題を持っています。
何故かと言うと、重力が負荷をかける部分だからです。
体重だったり、普段の使いすぎだったり。
鍼灸でも手と足にはとても重要なツボが集まっています。
僕も一応、鍼灸師なので(笑)
この様に色々な手技って重なってくるんですよね。
特に足首と手首に反射を作り出すポイントが多数存在しています。
もし、中々治らない症状の患者さんがいた時は手と足へのアプローチを考えてみてください。
かなりの確率で改善するはずですよ。
もし、手と足のアプローチがなければ僕のABCセラピーをやってみてください。
やり方はAmazonで売っている「寝るだけ整体」に載っています。