手の力を使うな。Part1

熊谷 剛 2015.03.09

from:熊谷剛

一流治療家スキルプログラムvol.9

手技というからには当然、施術には手を使いますよね。

まれに殆ど使わないケースも有りますが、今回は手を使うということで進めていきたいと思います。

●素人とプロの触り方の違い

この業界に入りたての人に触られると一発でわかりますよね。

これは患者さんでもわかるほどはっきりしています。

まぁ、これは手際だったりが大きく影響するわけですがその他にも技術を高める上でも重大な問題があります。

技術がいつまでもうまくならない理由として一番にあげられることは手の使い方が出来ていないということ。

手は感覚器ととしての使用用途と施術を加える圧力をかける役割の2つ機能を持っています。

そして、これら2つを同時にすることが出来ないという特性もあります。

ココがポイントです。

2つ同時に行うことが出来ないのです。

脳はどこが悪いかを見ようとするとその事に集中してしまうため力の込め方が雑になってしまいます。

また、力の込め方に集中すると感覚が分からなくなってしまいます。

これをなんとなくやっていると、結局は結果が出ないということになってしまうわけです。

では、どうすればいいのでしょうか?

そのヒントは様々なスポーツや武道などの身体の使い方にあります。

これらも同じように手先をいかに使えるかが熟練するために必要になります。

達人のおじいちゃんが若い力のある人達を次々にやっつけるシーンなどは見たことがあるでしょう。

なぜ、あのようなことが出来るのか?

当然、力の強さだけなら若い人に勝てるはずがありません。

逆に言うと、若い人たちが力の使い方が分かっていないから達人が勝てるとも言えます。

達人のおじいちゃんと同じ力の使い方が若い力のある人が出来たのなら結果は明白。

当然、若い人が勝ちます。

しかし、これは非常に難しいこととされている為、中々身に付けることが出来ないんですよね。

●その力の使い方とは?

体幹の力を使うということ。

ゴルフなどでも腕でクラブを振るのではなく腰で振れなどと言ったりします。

柔道などの武道でもそうですし、バスケなどでもそうです。野球もそうです。
全てのスポーツでは当たり前のように言われています。

では、なぜそれが出来ないのか?

それには邪魔をしている組織があります。

それが肩の構造です。

肩の構造は御存知の通り上腕骨と肩甲骨、鎖骨で構成されています。

手は非常に生活に重要な器官になりますので運動性能が高く設計されています。

可動域も非常に広いですね。

この可動域が技術習得には非常に邪魔になるのです。

●可動域が広い=構造的にもろい

可動域を広くしようとすると関節の構造はもろく設計しなければなりません。

実際、肩は骨格的には胸鎖関節でしか連結していません。

その他で靱帯や筋肉、腱により支えられています。

関節としては非常に弱いわけです。

この弱さと引き換えに運動性能を手に入れているわけですね。

そして、体幹のパワーと連動しない理由もこの構造になります。

どうしても肩の空間で体幹のパワーが分散してしまい手まで100%伝わらないのです。

ここを如何にコントロールし体幹のパワーを手に使うかが技術を上げるポイントでもあります。

今回はまだまだ記事が長くなりそうなので続きは来週お伝えしたいと思います。

次回は実際にどうやれば体幹の力を手に伝えるのか、僕が教えている方法をお伝えしますね。

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