人によって症状が異なる「自律神経失調症」治療家泣かせの症状の対応の仕方と考え方

管理人 2017.12.09

平成13年の時点で、潜在的なものも含めて自律神経失調症を抱える人は700万人近くいると言われていました。

現代社会は自律神経のバランスを乱しやすい社会であり、その人口は年々増加傾向にあると言われています。
ということは、今後ますます現場で出会う可能性が高くなるということになってくるのですが、ひとくちに自律神経失調症といってもその症状は様々ですね。

「病院で自律神経失調症と診断されたがいつまで経っても治らない」「近頃めまいや不眠に悩まされている」など、自律神経失調症、あるいは自律神経失調症が疑われる患者様に悩まされた経験は、治療者ならば誰でもあるかもしれません。

偏頭痛、耳鳴り、口の渇き、めまい、立ちくらみ、異常な発汗、寒気、呼吸が苦しい、微熱、疲れやすい・・・その症状を挙げていけばきりがない自律神経失調症はとらえがたく、対処が困難だと敬遠する人もいるかもしれません。

でも、自律神経失調症を治療する際のポイントを押さえていれば、まとまりのない症状に振り回されることなく確実に症状改善に向かっていけるでしょう。

今日は、自律神経失調症を治療する際の治療方針や外せないポイントを見ていきましょう。

自律神経失調症の原因と症状が似た疾患

自律神経失調症というと、その原因は「ストレス」だと多くの人が思っているのではないでしょうか。
確かにストレスが原因のひとつであることは多いでしょう。
でも、日々の生活の中でストレスを全く受けない人は存在しないのではないでしょうか。

身近なものを含む様々な人間関係、将来に対する不安、人から受ける期待から生じるプレッシャーなどなど、これらを完全になくすことは難しいかもしれません。
そして、自律神経失調症の原因はストレス以外にいくつか挙げることができます。

ストレスを含め総合的な観点から対処方法を見出すようにしていきましょう。

1.体の特定の箇所の歪みによる影響

自律神経は、尾てい骨から骨盤を通り背骨を経て脳髄まで繋がっています。
脳と体はこの神経によって密接にやり取りを行い、相互に影響を与え合っています。

この周辺の、骨盤や背骨辺りに歪みがあると、自律神経の働きを妨げ低下させてしまうことがあります。
また、後ほど述べますが、自律神経の働きが良くない時にはこの辺りに歪みが出ることが多くなります。

2.心理的ストレス

会社の仕事や人間関係に関するストレス、家庭におけるストレスなど、人は心理的ストレスの要因にはこと欠きません。
ですが、例え同じ状況に置かれていても、さほどストレスを感じない人と大きなストレスを感じてしまう人がいるのはどうしてでしょうか。

人によって、その物事に対する認識の仕方が異なるからであり、何を重要視しているかも人によって異なります。
過去の経験や出来事によるものかもしれませんし、信条や行動指針がある特定の認識を作り上げているのかもしれません。

人を変えることは自分を変えるよりも難しいと言え、単なる会話と思われがちでも、深層心理まで突き詰めていくと臨床心理家などの専門家が存在する心理的アプローチは難しい面もあるかもしれません。
ひとつ言えることは、自律神経失調症の辛い症状が心理面にも影響を与えているということ。
ここで、体からアプローチする治療者ができることは、自律神経の働きを高めて体の機能性を上げることによって、少々のストレスには負けない強い体にするお手伝いをすることでしょうか。

3.その他生活や環境から受ける影響

睡眠環境、日々の食事による影響、例えば日々何気なく摂取している食物に入っている添加物、ミネラルやビタミンの不足、それから人工的な成分が多く含まれる洗剤や芳香剤などが関連していることもあります。

また、初期の糖尿病は倦怠感や口の渇きなど、脳腫瘍は目まいや耳鳴り、体がふらつくなど自律神経失調症と間違われることもあります。
病院での検査が必要となることもあるでしょう。

自律神経失調症に対する整体学的アプローチ

自律神経は脊髄神経から各臓器に繋がっているため、どの部分で歪みが出ているかを見ることによって、どの臓器に影響が出ているかを確認することができます。

例えば頚椎3番は自律神経の中でも副交感神経の中でも大きな役割を持つ迷走神経が通っていて、この働きが妨げられると様々な症状が出てきます。
胃の調子が悪いけれど検査しても異常なしとなる場合は、胸椎5番辺りを整えてあげることで改善することがあります。

胸椎10番は小腸の不調に対応していて、背中の痛みを起こしたりします。
また、骨盤の左側は交感神経、右側は交感神経が通っているため、骨盤の状態から自律神経の全体的な状態を推し量ることが可能です。

整体的なアプローチとして、骨や筋肉の歪みをとって整えてあげることで、その部分と関連の深い臓器とそこに繋がる神経にかかる負担を和らげ、改善に導いていくことができます。
体が楽になることで、しんどかった時には耐えられないストレスにも耐えられるようになり、ストレスを感じなくなるので体はますます改善に向かう、という好循環に持っていくことが可能です。

自律神経失調症は、食事や睡眠など生活面から自律神経機能の改善を促す

自律神経失調症は1日でなるものではなく、長年にわたる不摂生、生活習慣が積み重なって自律神経が持ちこたえられなくなり症状を発することが多いので、

整体的アプローチと合わせて生活面での改善が必要となります。

一例を挙げると、近年、スマホ所有者が増えたことにより多くの人の睡眠の質が低下したと言われています。
スマホやPCなどのディスプレイは強いエネルギーを持っているがために網膜まで到達するブルーライトを発しています。
このブルーライトを夜寝る前に見てしまうと、体が「今は夜ではなく昼だ」という錯覚を起こしてしまい、寝つきが悪くなってしまうのです。

寝る前にスマホを見てしまうのは、スマホを目覚まし代わりに使っているからかもしれません。
目覚まし専用の時計を置いて眠る時は枕元からスマホを遠ざけておくことができれば、睡眠の質は上がるかもしれません。

また、ブルーライトカットメガネやスマホディスプレイ用のブルーライトカットシートを導入するのもひとつの手でしょう。

また、食事面からアプローチするとなると、

例えば砂糖が体に良くないというのはよく言われることですが、生活から完全に砂糖を断ち切るのは思いのほか難しいもの。
甘いお菓子をやめるだけでは不十分で、市販されている多くの調味料、外食で提供される料理にも旨味を出すために砂糖が頻繁に使われています。

ですが一般によく使われる白砂糖も三温糖にしても、ミネラルやビタミンを含まないのですが分解する過程でミネラルやビタミンを必要とするため、砂糖を摂取する度に体から貴重な微量栄養素が奪われることになります。

調味料は伝統的な製法で作られた味噌や醤油を使うようにすると良いでしょう。
また、甘い物がやめられない人は、スイーツの代わりに果物やドライフルーツ、無糖ジャムを使用することで甘い物への欲求を満たすことが可能です。

このように、生活面のちょっとしたことを具体的に変えることが、症状改善の手助けになっていきます。
自律神経失調症は正式病名ではなく、このあいまいな名称が付けられる以前は脚気様症候群と呼ばれていて、食生活との関連がある症状という説もあります。

生活習慣によって生じた症状は、生活習慣によって変えられるのかもしれません。

体全体のバランスを整えて結果的に自律神経失調症の症状を解消する

自律神経失調症は人によって出てくる症状が異なり、一度に複数の症状が出るなど対処困難に思えるもの。ですが、体全体のバランスを見ながら生活を含めて改善していけばきっと解決の道が開かれるはずです。

そのためには、患者様の体の状態を見極め、確実に対処できる知識と技術が必要となってきます。

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